「あなたの足の形に合った靴の選び方」や「今ある靴の紐の結び方ひとつで痛みを減らす方法

1.モートン病の方のための「痛くない靴の選び方」3つの鉄則

① 中敷き(インソール)を取り出して「足形チェック」

靴を買う時そのまま履いて決めていませんか?

まず、靴の中敷きを取り出して、床に置いて、足を乗せて立ってみてください。

  • チェックポイント: 足の指(特に小指や親指の付け根)が、中敷きからはみ出していませんか?

  • アドバイス: はみ出している場合、その靴はあなたの足の横幅を締め付けています。神経を圧迫する最大の原因になるので、サイズやワイズ(幅)を見直しましょう。

② 「ロッカーソール(つま先が反っている靴)」を選ぶ

モートン病が最も痛むのは、歩く時に「足の指がグニャッと曲がって、地面を蹴り出す瞬間」です。

  • アドバイス: 靴のつま先部分が、あらかじめ上向きに反り上がっている靴(ロッカーソール)を選んでください。

  • 理由: 指を曲げなくてもコロンと前に転がるように歩けるため、患部の神経が骨に挟まれるのを防ぎやすくなります。

③ ヒールカウンター(かかと)が硬いもの

指が痛いとどうしても指先にばかり目が行きますが、実は「かかと」が重要です。

  • アドバイス: 靴のかかと部分を指でつまんだ時、フニャフニャと潰れない、硬い芯が入っているものを選んでください。

  • 理由: かかとが安定することで着地した時に足首が内側に倒れ込む(過回内)のを防げます。これにより、股関節からのゆがみ・衝撃が指先に伝わるのをブロックできます。

2. 今すぐできる!痛みを減らす「魔法の靴紐の結び方」

靴紐は、ただきつく縛ればいいわけではありません。

モートン病の方は、足の甲(指の付け根付近)は緩く足首はしっかり固定するのが正解です。

テクニック:『ウィンドウ・レーシング(除圧結び)』

これは、痛みがある部分の真上だけ靴紐をクロスさせずに飛ばす方法です。

  1. 手順:

    • つま先から普通に紐を通していきます。

    • 「ここが痛い!」という指の付け根のエリアに来たら、紐を反対側の穴にクロスさせずそのまま真上の穴に通します(縦に通す)。

    • そこから上(足首に近い方)は、また通常通りクロスさせて結びます。

  2. 効果:

    • 痛い部分の真上だけ「窓(ウィンドウ)」が開いたように紐の圧力がなくなります。

    • これにより、靴の中で足の甲が圧迫されず中足骨(指の骨)同士の間隔が広がることで神経の挟み込みが劇的に楽になります。

このページの作成者について

小原大作

著者:小原大作(こはらだいさく)

国家資格:はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師保有

〜略歴〜

岐阜県岐阜市の整体院『岐阜ゆがみ整体』院長

プロの整体師約690名が在籍している整体協会にて講師を平成26年2月より勤めているプロを指導するプロの治療家。

ゆがみの改善に特化したその治療法で、多くの方のサポ−トをしている現役の治療家。

実績

臨床歴:20年

施術実績:延べ10万人以上

「岐阜ゆがみ整体」院長

一言メッセージ

「西洋医学および東洋医学など様々な分野の医学的根拠に基づき、わかりやすく解説しました。お悩みの方はぜひご相談ください。」

岐阜県岐阜市の整体 岐阜ゆがみ整体